研究課題/領域番号 |
17K11057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
時永 泰行 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60438281)
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研究分担者 |
枝長 充隆 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (70616169)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 内皮グリコカリックス / 吸入麻酔薬 / 麻酔薬 |
研究成果の概要 |
血管内皮細胞の内膜面には内皮グリコカリックスとよばれる糖鎖の層が存在し多様な機能をもつ。血管内皮の機能を維持する上で内皮グリコカリックスを治療の対象となっている。麻酔薬が内皮グリコカリックスの障害を抑制することにより保護する効果があるという仮説をたて、内皮グリコカリックス障害時の内皮依存性弛緩反応における麻酔薬の効果およびその機序を明らかにすることを本研究の目的とした。ラット大動脈標本を用いて、活性酸素種の一つの過酸化水素により内皮グリコカリックス障害をきたした血管に対してセボフルランを暴露することによりシアル酸転移酵素の発現を促すことで内皮グリコカリックスが回復することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を足がかりとして、内皮グリコカリックスの他の機能に関する応用、すなわち、選択性のある防護壁としての機能保持をめざす輸液管理、特に、近年着目されている制限輸液療法、目標志向型輸液療法を行う上での血管外への輸液のシフトをコントロールできるようになる可能性、薬剤濃度の局所分布までをシミュレートした薬剤投与といった新たな周術期管理の視点を期待できる点が本研究の意義である。
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