研究課題/領域番号 |
17K11072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 帝京大学 (2018-2022) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
張 京浩 帝京大学, 医学部, 教授 (50302708)
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研究分担者 |
山田 芳嗣 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 教授 (30166748)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 急性呼吸促迫症候群 / ARDS / デキサメサゾン / 炎症性サイトカイン / スタチン / アポトーシス / JNK / AKT / Akt / 急性肺障害 / ラパマイシン / 生体侵襲 / 抗炎症薬 / 水溶性 / 脂溶性 / 細胞障害 |
研究成果の概要 |
ヒト肺胞上皮細胞由来のA549細胞に代表的な炎症性サイトカインを投与して、急性期肺障害のin vitroモデルとした。この系において、脂溶性/水溶性スタチンを中心として様々な抗炎症作用が期待される薬剤を共投与してその細胞保護作用と機序を検討した。スタチンについては種類を問わずむしろ細胞障害作用を惹起した。一方、グルココルチコイド・ラパマイシンは顕著な細胞保護作用を発揮し、特に両者の同時投与で相乗効果を認め、その細胞保護作用の機序としてはJNKの抑制とAKTの活性化を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性肺障害に対する抗炎症薬のin vitroでの保護効果としては、残念ながらスタチンの効果は認めなかったが、グルココルチコイドでの保護効果、抗炎症薬の共投与での相乗作用及び、その分子的機序の一旦を明らかにできた。奇しくも、この3年間の新型コロナウィルスパンデミックにおける、covid-19重症肺炎でステロイドが有効なこと、他の抗炎症薬との共投与に意味があることに基礎研究上の裏付けを与えることができたので、今後とも学会発表及び論文公表で発信を行っていきたい。
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