研究課題/領域番号 |
17K11076
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 具治 京都大学, 医学研究科, 講師 (10402893)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 脊髄 / 敗血症 / サイトカイン / ミクログリア / 神経炎症 / ミクリグリア / 麻酔科学 / 集中治療医学 |
研究成果の概要 |
敗血症時に発生する脳の炎症性変化と機能障害は、臨床的に“敗血症性脳症”と呼称され、集中治療室に入室する敗血症患者の実に50-70%に発生すると報告されている。一方、中枢神経系のもうひとつの構成臓器である脊髄については、敗血症時の変化に関する報告はほとんど行われておらず、脊髄の炎症変化に関する報告のほとんどは、神経変性疾患時の慢性炎症や外傷性の脊髄損傷時に発生する炎症性変化についてのものである。敗血症の際に、脊髄にサイトカインをはじめとする炎症性メディエーターがどのように誘導されるかを分子生物学的に解析し、またこれらの炎症反応が脊髄に生じうる形態変化を評価した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集中治療の進歩により、重症敗血症の生命予後自体は改善しつつあるが、一方で、治療後に運動機能が低下し、社会復帰できにくくなる病態(集中治療後症候群)が問題となっている。今回の研究によって、敗血症の際には、脊髄において強度の炎症性変化が起こりうること、またそれによって運動機能が障害される可能性が明らかとなった。今後敗血症治療を行う上で、脊髄は新しいターゲットとなりうると思われ、特に脊髄の炎症反応を担うグリア細胞、ミクログリアへの理解がさらに深まることが期待される。
|