研究課題/領域番号 |
17K11087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
北野 敬明 大分大学, 医学部, 教授 (20211196)
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研究分担者 |
新宮 千尋 大分大学, 医学部, 准教授 (30295191)
徳丸 治 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (40360151)
松本 重清 大分大学, 医学部, 准教授 (90274761)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Dexmedetomidine / 抗酸化作用 / フリーラジカル / ラジカル消去能 / 虚血再灌流傷害 / 電子スピン共鳴 / 抗酸化能 / 電子スピン共鳴法 / スピン解析 / 核磁気共鳴法 / 質量分析イメージング / 虚血-再灌流負荷 / 脳エネルギー代謝 / スピン共鳴解析 |
研究成果の概要 |
α2受容体アゴニストであるDexmedetomidine(DXM)は周術期の鎮静目的に使用され,周術期の酸化ストレスに対して脳保護作用を示すといわれている。本課題は,DXMの抗酸化作用の機序として,直接的なフリーラジカル消去作用の関与を,電子スピン共鳴法でフリーラジカルを直接測定することにより検討した。DXMは,ヒドロキシルラジカルやスーパーオキサイドアニオンを含む酸素中心ラジカルに対する直接的消去作用を示したが,一酸化窒素を含む窒素中心ラジカルに対しては消去作用を示さなかった。DXMの抗酸化作用の機序として,フリーラジカル,特に酸素中心ラジカルに対する直接的消去作用の関与が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,周術期管理に関して,術後認知機能障害が注目されている。術後認知機能障害は患者の予後に大きく影響する。その発症機序として,神経炎症の関与に加えて酸化ストレスの関与が示唆されている。周術期の鎮静目的に使用されるα2受容体アゴニストDXMが酸化ストレスに対して脳保護作用を示すといわれている。DXM が術後認知機能障害を予防するとの報告もあり,我々はその作用機序としてDXM の抗酸化作用の寄与を推察している。DXMの抗酸化作用の機序の一つとして直接的なフリーラジカル消去作用の関与を明らかにした本課題の成果により,DXMが周術期の酸化ストレスを軽減し,術後認知機能障害の予防する可能性が示唆された。
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