研究課題/領域番号 |
17K11088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
松本 重清 大分大学, 医学部, 准教授 (90274761)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 電子スピン共鳴 / ビタミンC / 術後せん妄 / 全身性炎症反応 / 炎症反応 / 周術期せん妄 / 術後認知機能障害 / 抗酸化療法 |
研究成果の概要 |
心臓・大血管手術後に高頻度に発症する術後せん妄と酸化ストレスの関連が明らかとなった。さらに、75歳以上の高齢者では、手術終了直後に抗酸化物質のビタミンCの減少の程度がより大きかったり、炎症反応がより高度であったりすると、せん妄がより発症しやすくなった。よって、75歳以上で心臓・大血管手術を受ける場合、手術終了時にビタミンCが著減して入れば、積極的に、ビタミンCやステロイドを静脈内投与することによって術後せん妄を抑制できるかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後せん妄(POD)は生命予後に大きく影響するだけでなく、患者家族の精神にも影響を及ぼす。PODが生じると医療ニーズが著増し、医療設備やスタッフ不足が生じ、医療費増大に拍車がかかり、財政圧迫の大きな要因となる。しかし、現時点では決定的な治療法はなく、POD誘発因子の除去が中心である。本研究により、75歳以上の高齢者では手術終了時のビタミンCが減少している場合、酸化ストレスや炎症反応が高度となることにより、PODが発症する可能性が示唆された。よって、急性期に施行でき即効性のある薬理学的介入として、ビタミンCやステロイドを投与すればPODが抑制され、医療費増大を抑えることにつながるかもしれない。
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