研究課題/領域番号 |
17K11122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
武田 裕司 山形大学, 医学部, 准教授 (90302299)
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研究分担者 |
奈良 英利 石巻専修大学, 理工学部, 准教授 (00375338)
黒田 悠太 山形大学, 医学部, 助教 (00594326)
加藤 智幸 山形大学, 医学部, 准教授 (40396560)
土谷 順彦 山形大学, 医学部, 教授 (70282176)
浅尾 裕信 山形大学, 医学部, 教授 (80250744)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膀胱がん / 炎症 / BCG / 好中球 / 抗腫瘍活性 / MDSCs / MDSCs / 腫瘍学 / 膀胱癌 |
研究成果の概要 |
腎癌患者では、癌性の慢性炎症によりmyeloid-derived suppressor cells (MDSCs)と呼ばれる免疫抑制型好中球が出現する。一方、非筋層浸潤膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法は、強い炎症反応を誘導し、高い抗腫瘍効果を示す。本研究は、BCGによる炎症反応について検討し、抗腫瘍型好中球様細胞の指標を明らかにすることを試みた。その結果、BCG治療ではMDSCs指標の上昇は認められず、尿中好中球様細胞にHLA-II とCXCL10の上昇が認められた。HLA-II とCXCL10は、獲得免疫系の活性化を惹起することから、抗腫瘍型好中球様細胞の有用な指標になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、免疫抑制型好中球と抗腫瘍型好中球の指標を得ることが出来た。これは、がん治療の予後予測や適切な治療時期の判断に使用できる可能性がある。具体的には、免疫抑制型好中球が少ない時期を狙って、免疫チェックポイント阻害剤治療を開始する治療方法や、過剰な炎症により免疫抑制型好中球が増加してきた時期には、治療を中断し、がん免疫応答の回復を待つなど、様々ながん治療の最適化を実現できるかもしれない。また、BCGを用いて、体外および体内で『抗腫瘍型好中球』を補完・誘導する免疫治療法に発展できる可能性もある。これらが実現すれば、免疫治療を受ける患者の負担軽減や、医療費削減効果をもたらすと予想できる。
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