研究課題/領域番号 |
17K11130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
杉村 芳樹 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90179151)
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研究分担者 |
加藤 学 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60626117)
石井 健一朗 三重大学, 医学系研究科, 助教 (90397513)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前立腺 / 増殖機構 / 間質分化誘導 / ソニック・ヘッジホッグ / 無血清器官培養実験法 / 去勢条件 / 基底上皮細胞 / 間質リモデリング / 前立腺増殖機構 / 間質分化誘導療法 / 平滑筋細胞 / 線維芽細胞 / 増殖機構の安定化 |
研究成果の概要 |
前立腺間質構造の改善、すなわち間質分化誘導による前立腺増殖機構の安定化が異常増殖性病変の発生や進展に対して抑制的な役割を担うと期待される。そこで、前立腺構造を決める生体内因子として上皮細胞由来ソニック・ヘッジホッグShhに着目した。無血清器官培養法において、Shhシグナルによる前立腺間質構造の調節はアンドロゲン非存在下でのみ働く経路であること。さらに、アンドロゲンの有無に関わらず、基底上皮細胞の局在にはShhシグナルとは全く関係ない経路が働いている可能性が示唆された。つまり、我々はアンドロゲン非存在下で観察される基底上皮細胞の過増殖がShhシグナルの調節とは関係していない可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌治療をはじめ、病気に対する治療では「増殖するものを阻害する」ことが多い。しかし、病気の成り立ちを考えると、元々は正常な細胞群が組織を構築し、安定的に機能することで生体は恒常性を維持する。そこで、我々は前立腺の異常増殖性病変部で観察される線維芽細胞が優位でactiveな環境を平滑筋細胞が優位でinactiveな環境へと変化させることで前立腺増殖機構が安定化し、異常増殖性病変の発生や進展を抑制すると考えた。マウス前立腺を用いた検討では、アンドロゲン非存在下でもShhシグナルを活性化させれば間質リモデリングが改善されるものの、基底上皮細胞数を増加させる増殖シグナルの抑制には至らないことが判明した。
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