研究課題/領域番号 |
17K11161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
木村 高弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (00307430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 骨転移 / 疼痛 / 腫瘍学 |
研究成果の概要 |
前立腺癌患者血清における血漿エピネフリン、Ang II、Substance P、calcitonin-gene related peptide(CGRP)、アンギオテンシン1-7を測定した。CGRPに関し、転移あり群で有意な発現の亢進を認め、患者の疼痛と有意な関連を認めた。 骨転移を有する前立腺癌のうち疼痛スコアが高い症例5例、疼痛スコアの低い症例5例および骨転移を有しない未治療前立腺癌症例5例の計15例を対象に、末梢血単核球細胞よりRNAを抽出し、全トランスクリプトーム解析を行った。PFKPおよびSGPP2が疼痛スコアの高い症例で有意に発現が亢進していることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により前立腺癌患者の骨転移部位で、感覚神経ニューロンの関連因子が高発現し、さらにその発現は疼痛の強い患者で多いことが明らかにされた。本成果より、骨転移による疼痛は、神経の圧迫などによる物理的な原因だけではなく、癌細胞の感覚神経ニューロンへの作用も原因となっている可能性が示唆され、今後の疼痛治療に意義があるものと考える。また、腫瘍細胞だけではなく、宿主の免疫細胞であるPBMCにおいても疼痛により分子の発現が影響を受けていることが発見された。
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