研究課題/領域番号 |
17K11164
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
能見 勇人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80418938)
|
研究分担者 |
東 治人 大阪医科大学, 医学部, 教授 (40231914)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | マクロファージ / マクロファージ吸着物質 / 腫瘍関連マクロファージ / マウス / 膀胱癌 / BCG / 牛結核菌 / 再発予防 / BCGマクロファージ / M1マクロファージ / マクロファージ吸着 / 腫瘍学 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
膀胱の代わりにマウス腹腔内にて、活性化マクロファージ(Mφ)の抗腫瘍効果と腫瘍関連Mφ(TAM)を抑制する物質Xを投与したモデルにおいて比較検証した。M1-Mφによる攻撃細胞としての作用とTAM抑制の比較ではTAM抑制の方が抗腫瘍効果は著しく高かった。腹腔内に移植した同種異型移植により得たアロ活性化Mφには、アロのMeth A腫瘍細胞に対して強い細胞障害活性を有するが、腹腔内の腫瘍細胞を除くために約2週間の時間を要する。一方、物質XによりTAMを除くと、同種同系移植されたMeth Aなどの腫瘍細胞の発育は早期に完全に抑制された。また物質Xのin vivoでの安全性に問題のないことも確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫を活性化させ腫瘍を抑制するいわゆる免疫療法は、膀胱癌を含む、多種の癌に臨床応用され、一定以上の成果をあげている。しかし、薬剤費が相当高額であることと時に強い副作用が起こることがある点が、大きな問題点である。より安価で安全な免疫療法の開発を行うことを目標に、マクロファージといわれる免疫担当細胞が、癌の発育と抑制にいかに関与しているかにつき、検証を行った。癌細胞の発育に利用されるマクロファージを抑制することで、抗腫瘍効果をえることができた。マクロファージを抑制する効果のある物質X(詳細未公表)は、マウスを用いての実験では、画期的な制癌効果をもたらし、強い副作用もみとめず、良い結果を得られた。
|