研究課題/領域番号 |
17K11167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室) |
研究代表者 |
古賀 文隆 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 腎泌尿器外科, 部長 (10285851)
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研究分担者 |
元井 亨 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 病理科, 医長 (50291315)
竹村 公佑 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 腎泌尿器外科, 後期臨床研修医 (60810942)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膀胱癌 / 分子サブタイプ分類 / 化学放射線療法 / 癌幹細胞 / 上部尿路上皮癌 / 筋層浸潤 / 予後 / 尿管鏡 / 尿管カテーテル / 膀胱内再発 / SII / ADC値 / 筋層浸潤予測モデル / 予測モデル / 尿路上皮癌 / 幹細胞性 / 分子サブタイプ / 治療抵抗性 / 泌尿器科学 / 腫瘍学 |
研究成果の概要 |
①筋層浸潤性膀胱癌において膀胱温存を目的に施行される化学放射線療法の治療効果が分子サブタイプ分類と関連すること、②尿路上皮癌 から肉腫様癌への表現型移行に癌幹細胞が関与している可能性を報告した。研究期間中に尿路上皮癌の分子サブタイプ分類の知見が蓄積されたため、探索的臨床研究を行い、③膀胱癌MRI所見から簡素で客観性の高い筋層浸潤予測モデルを作成し報告した。④上部尿路上皮癌のT分類および予後予測モデルを画像・臨床情報と systemic immune-inflammation indexを用いて作成し報告した。③腎盂尿管鏡検査が一部の高リスク上部尿路上皮癌の不良予後と関連することを報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膀胱癌の分子サブタイプ分類は同疾患の生物学的背景の理解に役立つのみならず、膀胱温存療法を希望する膀胱癌症例において化学放射線療法の治療効果予測にも有用であることが示された。化学放射線療法治療効果には微少免疫環境が関連することが近年報告されており、免疫チェックポイント阻害剤を併用することで膀胱温存療法の治療効果を高める第3相ランダム化試験も実施されていることから、分子サブタイプ分類と微少免疫環境に着目した膀胱温存療法至適症例の選択と微少免疫環境介入による治療成績の向上が期待される。診断目的の検査によって上部尿路上皮癌症例の予後が悪化する可能性が示され、検査の適応にも慎重であるべきことを発信した。
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