研究課題/領域番号 |
17K11168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) |
研究代表者 |
宮城 洋平 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 所長 (00254194)
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研究分担者 |
小井詰 史朗 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (60416063)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺がん / GPCR / 低酸素 / 低脂質 / 低栄養 / 早期診断マーカー / 進行度 / 診断マーカー / 悪性度 / 進行度予測 / 脂質 |
研究成果の概要 |
「がん組織の脂質欠乏低酸素環境」は、一般的にがん組織の成長と並行して進行する微小環境で、この環境下で特異的に発現誘導される分子は、がんの進行度が予測できるマーカー、つまり、治療対応が必要な初期進行前立腺がんの診断マーカー/治療分子標的となる可能性がある。本研究では、「脂質欠乏低酸素環境」で10倍以上の発現上昇が見られるGタンパク質共役型受容体分子(仮称:GPCR-X)を見出し、その前立腺がん組織でのmRNA発現を確認した。遺伝子をノックアウトした細胞を作製し、RNAseqによるmRNA発現プロファイルの網羅的解析を進めGPCR-X の機能に関わる遺伝子の候補を複数得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺がんは、多くの場合、緩徐に増殖する腫瘍である。非常に鋭敏な血液腫瘍マーカーであるprostate specific antigen (PSA)の出現と針生検技術の進歩により、早期、超早期で発見される前立腺がんケースが増加しているが、一方で、治療介入しなくても天寿が全うできる可能性のある患者に対する「過剰治療」が一つの問題となっている。血中PSA濃度は、進行癌にならない場合は、必ずしもがんの進行度を反映していないので、単独では治療介入の指標とならない。がん微小環境の概念に基づく、進行度を反映する新規前立腺がんマーカー候補GPCR-Xの発見は治療介入の時期決定という側面での期待が大きい。
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