研究課題/領域番号 |
17K11170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構東広島医療センター(臨床研究部) (2019) 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部) (2017-2018) |
研究代表者 |
岩本 秀雄 独立行政法人国立病院機構東広島医療センター(臨床研究部), 診療部, 医師 (50597929)
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研究分担者 |
松原 昭郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (10239064)
亭島 淳 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (20397962)
本田 浩章 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40245064)
池田 健一郎 広島大学, 病院(医), 助教 (50624863)
林 哲太郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (60612835)
中田 雄一郎 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (90793430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺癌 / Jmjd3 / Utx / 遺伝子改変マウス / UTX / エピジェネティクス / ヒストン脱メチル化酵素 / 遺伝子 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
前立腺癌においてJMJD3の過剰発現は、発症のみならず進展にも関与する事が示唆されているが、そのメカニズムは全く解明されていない。そこで我々は、Jmjd3前立腺特異的過剰発現(cKI)マウスおよび、Jmjd3と同じヒストンH3K27脱メチル化酵素であるKDM6A(UTX)前立腺特異的ノックアウトマウスを作製し、表現型獲得を試みた。しかしながら、いずれのマウスにおいても、前立腺には病理組織学的異常を認めなかった。 我々の研究結果は、前立腺癌発症において、エピジェネティックな因子のうち少なくともH3K27メチル化異常の関与する可能性は低い事を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒストンH3K27脱メチル化酵素JMJD3は、前立腺癌を含む多様な悪性腫瘍で発現の亢進が報告されています。前立腺癌において、このJMJD3の発現が上昇する事は、癌の発症のみならず進展にも関与すると言われていますが、そのメカニズムは全く解明されていませんでした。そこで我々は、前立腺でのみJmjd3の発現が上昇しているマウスや、同じH3K27の脱メチル化酵素であるKdm6aの発現が消失しているマウスを作製し、前立腺癌を発症するか観察しました。しかし残念ながらいずれも前立腺癌を発症しませんでした。これらの結果から、前立腺癌の発症に関してH3K27メチル化の異常が関与する可能性は低いと考えられました。
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