研究課題/領域番号 |
17K11183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 島根大学 (2021) 岡山大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
和田 耕一郎 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (20423337)
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研究分担者 |
石井 亜矢乃 岡山大学, 大学病院, 准教授 (00423294)
定平 卓也 岡山大学, 大学病院, 助教 (20733322)
渡邉 豊彦 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (30432644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 尿路感染症 / 性感染症 / 乳酸菌 / 膣内細菌叢 / 次世代シーケンサー / 尿路性器感染症 / 細菌叢 / 感染予防 / 直腸細菌叢 |
研究成果の概要 |
性感染症については、検体を採取することに患者様の負担が大きく、臨床研究法の施行によって実施することができませんでした。尿路感染症については、①乳酸菌タブレットを口から摂取する前後で直腸と膣内の細菌叢に違いが生ずるか、②乳酸菌膣坐剤の投与前・中・後の膣内細菌叢と反復性膀胱炎の関係、を調査しました。①では、細菌叢に一定の変化は認めませんでしたが、子宮を摘出した方々においては、直腸と膣内の細菌叢が類似し、タブレットの影響をより受けにくい傾向が認められました。②においては、乳酸菌膣坐剤が反復性膀胱炎の予防に寄与しており、膣内細菌叢でも乳酸菌の増加がみられ、投与終了後1年間の予防効果も認められました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、膣内に定着した細菌が尿路感染症の原因になることが示されました。また、乳酸菌のタブレットを口から摂取しても膣内細菌叢の変化はほとんど起こりませんでしたが、乳酸菌を含む膣坐剤を直接膣に挿入することで細菌叢が変化し、投与中だけでなく投与後も尿路感染症を予防することが示されました。これらの研究は、尿路感染症、特に反復性(繰り返す)膀胱炎の発生するメカニズムの解明と予防法・予防効果について検証した数少ない研究であり、予防医学として社会に還元できるものです。また、予防によって抗菌薬の使用量が減少し、薬剤耐性菌の蔓延を防止する効果もあると考えられます。
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