研究課題/領域番号 |
17K11202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田中 俊明 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50398327)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 臓器移植 / 移植免疫 / ストレス応答 / 拒絶反応 / heat shock protein / 腎移植 / 移植片拒絶反応 / allograft / allorejection / heart transplantation / graft survival / graft perfusion / 移植片拒絶 / マウス心移植 / 移植・再生医療 / 免疫学 / ストレス |
研究成果の概要 |
マウス異所性心移植モデルにおいて、HSP90阻害剤・17DMAGの投与により移植免疫応答抑制および生着延長効果、移植片のHLA calss I分子発現の抑制が認められた。さらに17DMAGの移植片灌流のみでも同等の拒絶反応の抑制および生着延長効果が認められた。移植片でのサイトカイン分泌抑制が認められ、獲得免疫応答を抑制していると考えられた。また移植片の老化細胞除去効果も有することが示唆された。 また腎移植における尿中HSP90濃度と拒絶反応の関係を解析するため、15症例より25検体を採取した。今後解析予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植における現在の課題として、ドナー不足、抗体関連型拒絶反応、免疫抑制剤による副作用などが挙げられる。HSP90を標的とした新たな免疫抑制療法の開発は、既存の免疫抑制剤の減量を可能にし、これが副作用の軽減に繋がると考えられる。また、薬剤による移植片灌流は、副作用などレシピエントへの影響が少ないものと考えられ、安全性が高いと考えられる。この処理により、高齢ドナーや高リスクドナーからの移植片の質を改善させる可能性が示されており、ドナーソースの拡大、さらには臓器移植成績の改善に寄与することが期待できる。
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