研究課題/領域番号 |
17K11204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
林 祐太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40238134)
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研究分担者 |
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
水野 健太郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70448710)
守時 良演 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50595395)
西尾 英紀 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10621063)
加藤 大貴 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (00620931)
梅本 幸裕 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80381812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | セルトリ細胞 / 細胞分化 / インヒビンB / 血液精巣関門 / 医療・福祉 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、セルトリ細胞の分化・成熟にかかわる分子生物学的基盤を明らかにすることを目的とし、実験動物(ラット)の精巣組織を幼若期から思春期にかけて組織学的に解析した。精巣組織を初代培養しシングルセル解析を試みたが、精製段階に課題が残る結果となった。また胎児期にアンドロゲン遮断を行い、停留精巣となったラットでは思春期精巣における血液精巣関門の形成に異常が認められ、タイトジャンクションを形成するCLDN11タンパクの局在に変化が認められた。また、セルトリ細胞機能を反映する血清インヒビンB値と精巣組織との関連について検討を行ったが組織変化との相関関係は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、思春期以降に形成される血液精巣関門と、その主な構造であるタイトジャンクションの主要な構成タンパク質Cldn11の挙動について一定の成果を得ることができた。すなわち、先天的に精巣が下降しない「停留精巣」の状態では、Cldn11タンパク質の局在・分布に異常が認められ、血液精巣関門がうまく機能しないことを解明した。造精機能障害の主要な原因疾患である停留精巣の組織でこのような変化を捉えられたことから、本研究成果は原因不明であった男性不妊症の病態解明に寄与し、学術的意義あるものと考えられる。こうした知見を治療へ応用できれば不妊に悩むカップルへ福音となるため社会的意義が高い。
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