研究課題/領域番号 |
17K11207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
岡田 弘 獨協医科大学, 医学部, 教授 (00177057)
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研究分担者 |
小堀 善友 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (50566560)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 精巣組織 / 凍結保存 / 妊孕性温存 / 体外精子形成 / 小児がん / 血液がん / 精子凍結保存 / 精巣組織凍結保存 / 男性がん患者 / 幼弱精巣 / 体外培養 / 精子形成 / 凍結保存液 / マウス / がん経験者 / 体外 / 凍結保護材 / 精巣 |
研究成果の概要 |
精子形成開始前の小児がん患者の妊孕性温存のために、最も効率的に体外精子形成が可能である精巣組織を凍結する方法を開発するために、マウス精巣を用いて検討を行った。精巣白膜を除去して、凍結保存剤としてStem Cell Keepを用いて、ガラス化法による急速凍結が、凍結保存-融解後に細胞生存率・細胞分裂能ともに最も有用であった。 血液がん患者の治療担当者を対象とした、アンケート調査では治療開始前の精子凍結保存の重要性は認識しているものの、実際の凍結保存には至っていない実態が明らかになった。また、極少数精子凍結方法としての、アガロースゲルカプセル法の有用性も明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児がんの治療成績が向上し、がんを克服した患児に対する支援療法として、妊孕性温存に関する関心が高まっている。現状では、精子形成開始前の男児の妊孕性温存法は、精巣組織を凍結保存し、融解後に体外培養して精子形成を誘導し、得られた成熟精子を体外受精に用いることである。本研究では、白膜除去し凍結保護剤としてStem Cell Keepを用い、ガラス化法による急速凍結する方法が体外精子形成のための精巣組織凍結方法としては適当であると、マウスを用いた動物実験において明らかにした。今後、小児がん患児に実際に使用される技術となるためには、ヒト精巣組織を体外培養して成熟精子を獲得する方法が確立される必要がある。
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