研究課題/領域番号 |
17K11242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中川 佳子 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特任助教 (30732739)
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研究分担者 |
中潟 直己 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (30159058)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 卵子 / 受精卵 / 大気圧プラズマ / 体外受精 / 発生率 / マウス / 生殖医学 / 生殖工学 |
研究成果の概要 |
近年、晩婚化による出産年齢の高齢化と生殖補助医療を利用して出産する女性の増加から、30代後半~40代の妊娠・出産率を向上させることは重要な課題となっている。そのため、この数年で培養細胞の増殖促進及びバイアビリティ上昇効果が示唆されつつある大気圧プラズマ照射をマウスの生殖細胞や受精卵へ応用し、これらの細胞の活性化を誘導することにより、受精率や胚発生率、妊娠率が上昇する方法の開発を目的として研究を行った。当センターでは、マウスの精子・胚バンクの運営を行うと共に、新たな生殖工学技術の開発を目的として研究を行っており、本研究は、ヒト生殖補助医療へ応用可能な技術の基盤作りを目指したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖補助医療における出生率を向上させ、少子化対策の一助となる技術を開発するため、当センターの生殖工学技術と医療・ライフサイエンス分野で注目されつつある大気圧プラズマ処理技術を組み合わせることにより、マウスの精子や卵子、受精卵の活性化を可能とする新たな生殖工学技術の開発に取り組んだ。生殖細胞および受精卵への大気圧プラズマ照射による細胞活性化の研究報告は皆無であり、今回、体外受精-大気圧プラズマ処理-胚移植作業により、マウスの出生率を改善できたことは世界初の報告であり、ヒト生殖補助医療へ応用可能な基盤技術を開発することができた。
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