研究課題/領域番号 |
17K11243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
菅沼 亮太 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30528211)
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研究分担者 |
高橋 俊文 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20302292)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ICSI / 顕微授精 / sperm selection / 受精障害 / 体外受精 / 卵細胞質内精子注入法 / 生殖医学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的はICSIにおける高精度良好精子選択法の確立および選択された精子機能評価法の確立である。精子調整法(A:密度勾配法、B:精液静置法、C:MACS法)、精子選別法(α:IMSI法、β:HA-coated slide-binding assay)を組み合わせ、新たな精子選択法の確立を試みた。精子調整法A→B→Cの順に行うことで精子運動率が上昇したが、調整法A・B・C の単独実施と比較し有意差を認めなかった。また精子選別法β→αの併用により精子の形態良好率、染色体正常率ともに上昇傾向を認めたが、単独実施群と比較し有意差を認めなかった。今後、人工知能による画像診断法への応用に結び付けたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICSIは2020年日本国内で151,732周期実施され、世界的にも年々増加傾向にあるが、受精率・生児獲得率とも改善傾向を認めていない。本研究では、現在実施されている精子調整法・精子選別法の5種類を組み合わせ、受精率・精子染色体正常率に改善傾向を認めたが、従来法の単独実施と比較し有意差を認めなかった。またICSI時に選択された精子機能評価として、マウス卵を用いた染色体分析法は1cell analysisとして有用であるが、高い専門技術と多くの労力が必要であり、より簡便な方法の開発が望まれる。世界的なICSIの治療成績向上のため、ICSI時に確実に正常精子を選択する方法の確立は喫緊の課題である。
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