研究課題/領域番号 |
17K11257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 豪 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (00386955)
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研究分担者 |
荒井 保典 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (40621420)
橋本 一樹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (30528386)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 産科危機的出血 / カニクイザル / 動脈塞栓術 / 子宮動脈塞栓術 / 産科出血 / 機能温存 / 産科大量出血 / NBCA |
研究成果の概要 |
産後出血の治療法として子宮動脈塞栓術(UAE)が普及しつつあるが、基礎的な知見が十分ではない。このことから、我々はUAEの安全性を検証するための基礎的研究を行った。8頭のカニクイザルに対し、永久塞栓物質を用いてUAEを実施し、その後に子宮筋層部の組織学的検査、電子顕微鏡による精査、造影CTによる側副血行路の検証を行った。その結果、塞栓から一週間後には血流の改善傾向を認め、一か月後には動脈相での再開通を認めた。また、側副血行路の発達も認め、明らかな壊死像はなかった。さらに、子宮以外の部位にも明らかな壊死像の広がりを認めなかったことから、本法は比較的安全に実施し得る方法であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、産後出血の治療法として普及しつつある子宮動脈塞栓術の安全性を実証する知見のひとつと成り得る。特に霊長類を用いた基礎研究は本研究以外に実施されておらず、本研究成果の信頼度は高いものと考えられる。今後、さらに止血能力の高い塞栓物質の開発などを行う場合、その安全性の検証方法のひとつを示したことのみならず、安全性の指標の一つと成り得ると考えられる。
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