研究課題/領域番号 |
17K11261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
野田 義博 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 技術員 (40728078)
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研究分担者 |
大澤 郁朗 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (30343586)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 水素 / 不妊 / 精子 / 酸化ストレス / 精子運動性 / ミトコンドリア / 生殖医療 / マウス / 精子運動機能 / 活性酸素 / 男性不妊 / 分子状水素 / ヒドロキシラジカル / 活性酸素種 / 体外受精 / 受精能 |
研究成果の概要 |
本研究は、水素分子医学における革新的な研究の一環として、生殖医療への水素の応用を検討した。マウス実験により、酸化ストレスによってマウス精子の機能低下が引き起こされる酸化ストレス障害モデル精子の実験系を確立し、精子運動機能、体外受精による受精率および胚移植による個体発生率の低下に対する分子状水素(H2)の抑制効果を検証した。その結果、H2は酸化ストレス障害を受けたマウス精子のミトコンドリアにおけるATP産生能ならびに前進性運動能の改善効果を呈した。これらの結果は、不妊治療における新しい男性不妊治療法につながる可能性があり、高齢出産などの社会的問題の解決に貢献する知見を提供するものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、水素の生殖医療への応用を探る革新的な研究の一環である。その学術的な意義として、マウス実験において、酸化ストレスによる精子の機能低下を再現する酸化ストレス障害モデルを確立した。これにより、マウス精子への酸化ストレス負荷はミトコンドリア機能に影響し、機能低下を引き起こすことが示唆され、分子状水素(H2)は酸化ストレスを受けた精子のミトコンドリアにおけるATP産生能と前進性運動能を改善し、受精率、個体への発生率についても改善することが示唆された。これらの知見は男性不妊治療の新たなアプローチにつながる可能性があり、高齢出産などの社会的な問題の解決に貢献する知見を提供することが期待される。
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