研究課題
基盤研究(C)
卵巣癌の中で本邦に多く,薬剤耐性である卵巣明細胞癌 (Ovarian Clear Cell carcinoma : OCCC )においてヒストンメチル化酵素が治療標的となりうるかを検討した。卵巣明細胞癌組織において2種類のヒストンメチル化酵素(WHSC1,SMYD2)の発現亢進が認められた。WHSC1とSMYD2をノックダウンすると細胞増殖抑制が認められた。この事からWHSC1、SMYD2は卵巣明細胞癌の治療標的となりうることが示された。次に臨床検体に対応したロボティクス技術を利用した次世代型ChIP-seq法のプロトコール開発を行った。今後OCCC臨床検体を用いた大規模研究を行う予定である。
ヒストンメチル化は癌治療のトピックにも関わらず、婦人科癌においては研究が進んでいない状況である。よってOCCCに対するヒストンメチル化酵素を標的とした新規エピゲノム創薬につなげる研究を行う事が目的であり、本研究において上記が達成されたと考える。また今までChIP-seq法は細胞株における解析が主な適応であったが、本研究で臨床検体を使用した次世代型ChIP-seq法を開発した。この解析法は本研究独自のものであり、今後この分野でリードできると考える。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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