研究課題/領域番号 |
17K11278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松崎 慎哉 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (00467565)
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研究分担者 |
上田 豊 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10346215)
岩宮 正 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40790936)
小林 栄仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50614773)
吉野 潔 産業医科大学, 医学部, 教授 (90362730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 婦人科腫瘍学 / プラチナ耐性 / 子宮平滑筋肉腫 / プラチナ製剤 / ATP7B / 婦人科腫瘍 / 肉腫 |
研究成果の概要 |
申請者はATP7Bが子宮平滑筋肉腫細胞株のSK-LMS-1において発現を認め、臨床検体では14例中11例 (78.6%)で発現を認めることを同定した。SK-LMS-1細胞に対しpRS-ATP7B shRNAを遺伝子導入し恒常的にATP7Bを抑制した細胞株を樹立した (SK-LMS-ATP7B 細胞)。SK-LMS-ATP7B 細胞はin vitro, in vivoにおいてプラチナ耐性が改善することが示された。ATP7Bに対する阻害薬は現在のところ開発されていないが、本研究ではCuSO4を投与することにより、ATP7Bの機能が抑制されることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は難治性疾患である子宮平滑筋肉腫の予後を改善させうる研究成果を示した。本研究で解析を行ったATP7Bは子宮平滑筋肉腫のみならず、他の婦人科癌や癌腫においても発現を認めると予想され本研究でえられた成果は他の癌種にも用いることができると考えられる。本研究ではプラチナ耐性に着目したが、ATP7Bを発現する腫瘍では銅イオンを併用して投与することで必要なプラチナ製剤の量を減少させ、副作用を軽減させうることも可能だと考えられる。銅イオンは人体に安全に投与できる量も知られており、比較的早期に臨床応用ができると考えられ、今後の癌の治療に速やかに応用されると期待される点で社会的意義は大きいと考えられる。
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