研究課題/領域番号 |
17K11284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
小林 裕明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70260700)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノメディシン / ピラルビシン / 高分子ポリマー / EPR効果 / 婦人科がん / ドラッグデリバリーシステム |
研究成果の概要 |
P-THPはナノメディシン技術により既存の抗がん剤THPにポリマーを結合させた新たな抗がん剤である。固形腫瘍では高分子薬剤が血管外に漏出し癌病巣に滞留しやすいというEPR効果により、静脈内投与後のP-THPは選択的に癌部に集積する。加えて固形癌特有の酸性環境下では活性型のTHPが多く放出される。更に非結合型THPは癌細胞膜上のトランスポーターシステムにより、ドキソルビシンやエピルビシンのような他のアンスラサイクリンよりずっと早く取り込まれる。 本研究からナノメディシン技術により生まれたP-THPが婦人科悪性腫瘍においてもその高度な腫瘍移行性と宿主に対する低毒性を発揮しうる可能性が得えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノメディシン薬剤P-THP の特徴は、EPR 効果によって癌病巣に到達した後にTHPが効率よくがん細胞に取り込まれることにあり、有効な治療法のない婦人科がんにも有効な可能性がある。既存の抗がん剤THPを基に低価格で合成できるP-THPは医療経済的にも優れているだけでなく、高度の抗腫瘍効果を発揮しながら副作用がないという夢の新規薬剤として固形がん治療に貢献する可能性を有している。
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