研究課題
基盤研究(C)
本研究では3次元培養から得られたSphere細胞よりRNAを回収し、がん幹細胞関連遺伝子を定量的RT-PCRにて解析した。得られた候補cDNAより子宮頸癌により特異的に発現しているcDNAをピックアップして以後の実験に用いた。さらにcDNA産物をターゲットとして研究を進め、これらの蛋白の塩基配列からHLA-A24結合モチーフを持つペプチドを合成した。これらを用いて特異的な細胞障害性T細胞による癌免疫を誘導しうるエピトープを検索しこの一部が末梢血単核球のうちCD8-細胞をPHA刺激により抗原提示細胞であるPHA blastに誘導し、特異的なCTLの誘導することが明らかになった。
子宮頸癌は比較的若い女性に好発する腫瘍で、これらの若年女性達の子宮頸癌での喪失は、家族の幸福を奪うばかりではなく社会的・経済的な損失も大きい。化学療法や放射線療法に抵抗性の腫瘍も少なくなく新しい治療が望まれるところである。今回の研究はがん幹細胞に対する免疫療法の確立をめざし、子宮がん細胞株から幹細胞を選別しこれに対する特異抗原を同定し免疫療法へ応用への可能性を検討し、蛋白の一部が免疫療法に使うことが出来うることを証明した。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 6件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 6件)
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