研究課題/領域番号 |
17K11288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
島田 勝 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40301452)
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研究分担者 |
山下 暁朗 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20405020)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | HPV / virus binding protein / 細胞受容体 / 子宮頸癌 |
研究成果の概要 |
本研究では、1) BP-1は細胞の表面に発現し、HPVと結合及び共局在している。BP-1が欠損されると細胞へのHPV感染が有意に低下した。2)高リスクHPV E6がAIFに結合し、AIFの分解によってAIFが誘発したクロマチン分解を阻害する。E6 は AIF の FAD ドメインに結合し、AIF と共局在する。AIF欠損では、16E6発現細胞がSTS誘発アポトーシスを減少させた。これらの知見は、HPV BP-1がHPV受容体候補であり、高リスクE6はAIFを介してアポトーシスを抑制し、AIFが子宮頸癌の新しい治療標的を表す可能性があることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)HPV BP-1 受容体候補を見つけたことで、今後はBP-1遺伝子を標的としたワクチンや抗体などの開発によって、新しいアプローチでHPVの感染予防および治療法を開発できる。2)高リスクHPV E6遺伝子はアポトーシス遺伝子であるp53を分解し、カスパーゼ依存性経路によって癌を誘導することがよく知られている。本研究では初めてHPV E6がカスパーゼ非依存であるアポトーシス誘導因子(AIF)の分解によって癌を誘導することを発見した。この発見は、AIFが子宮頸癌の新しい治療標的を表す可能性があることを示している。
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