研究課題/領域番号 |
17K11312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岸部 幹 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80447101)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ANCA関連血管炎性中耳炎 / ANCA関連血管炎 / 難治性中耳炎 / 多発血管炎性肉芽腫症 / 耳鼻咽喉科 |
研究成果の概要 |
ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)は、2013年に診断基準が提唱され、2015年に新診断基準が提唱されている。2019年調査を行い、以前に行われた2013年調査と比較した。2019年調査では、病変の割合では顔面神経麻痺が減少、画像検査では側頭骨陰影が減少、初診時の耳症状では難聴、耳鳴、耳漏、耳痛が減少、初診時聴力では40dB未満の増加を認めた。これらから、より早期の軽症例が診断されるようになっていた。また、聴力予後の改善には、短い病悩期間、炎症が軽度、免疫抑制剤の使用、再燃防止に努めることが必要と思われた。さらに、難聴が軽度であっても免疫抑制剤の併用で聴力予後が改善することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OMAAV診断基準2015は、より早期の軽症例を診断できるようになっていた。このことから、現行の診断基準2015はOMAAVの診断に有用であると考えられた。また、聴力予後をよりよくするためには、短い病悩期間、炎症が軽度、免疫抑制剤の使用、再燃防止に努めることが必要であることが判明した。短い病脳期間と炎症が軽度なことは、より早期の症例が診断可能となった診断基準2015により診断することで可能となる。また、OMAAVでは軽症例であっても免疫抑制剤を併用することで、より聴力予後が改善できる。このことから、OMAAVの治療には免疫抑制剤の併用がより推奨されることが判明した。
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