研究課題/領域番号 |
17K11316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
伊藤 卓 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40401400)
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研究分担者 |
川島 慶之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10376759)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | SLC26A4 / 前庭水管拡大 / 血管条 / 巨大耳石 / Mondini奇形 / 球形嚢 / 卵形嚢 / 半規管 / MicroCT / 遺伝子 / ゲノム / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
Slc26a4ノックアウトマウスを用いてSLC26A4遺伝子変異に伴う内耳障害および、Mondini奇形の発症機序を解明することを目的とした研究である。本研究で、血管条微細構造の観察から血管条内血管の変性およびマクロファージの増殖が内リンパ電位低下の原因と考えられること、迷路骨胞の形態解析からMondini奇形が蝸牛軸の不十分な骨化を反映したものであることが明らかになった。また、平衡障害解明のためのマウス眼球運動解析装置の開発を行い、将来の新たな研究への道筋をつけることができた。これらの結果はSLC26A4遺伝子変異に伴う内耳障害の病態解明につながり、新たな治療薬開発へと発展する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLC26A4遺伝子変異に伴う患者さんでは、難聴の変動やふらつきが高頻度に観察される。難聴の変動は現在のところ薬剤で抑えることが困難であり、補聴器の調節や人工内耳の適応を考慮する点で時に判断を困難にする。また、ふらつきやめまいなどの平衡障害は生涯にわたって続く可能性があり、聴覚障害のようにデバイスによって対応することができない点で、患者さんのQOLを著しく落とす可能性がある。本研究成果はSLC26A4遺伝子変異に伴う患者さんで見られる難聴の変動やふらつきの病態解明に迫るものであり、新たな治療薬開発へとつながる可能性がある。
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