研究課題/領域番号 |
17K11330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
宮下 武憲 香川大学, 医学部, 准教授 (60363214)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 内耳 / イオン輸送 / 内リンパ嚢 / 血管条 / RT-PCR / リアルタイムPCR / メニエール病 / 内リンパ水腫 / イメージング / mRNA / LCM / ホルモン |
研究成果の概要 |
内リンパ系を調節している内リンパ嚢におけるイオン輸送を詳細に調べることで、内リンパ過多によって生じるメニエール病などの新たな治療法開発を目指して研究を進めている。以前は不可能であった、内リンパ嚢からの微量なmRNA抽出・定量に成功し、さらに3つの部位別に解析することに成功した。減塩食モデル動物の内リンパ嚢中間部では、ナトリウム-カリウムポンプ、上皮性ナトリウムチャネル、サイアザイド感受性Na-Cl共輸送体すべての発現が有意に多かった。減塩食では、内リンパ嚢、特に中間部においてNa輸送が活性化され、内リンパ吸収が活性化されることで内リンパ水腫が改善する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
減塩食・高塩食モデル動物を用いた本研究から、減塩食は内リンパ嚢における内リンパの吸収を促進し、内リンパ水腫を改善する可能性があることが示唆された。内リンパ水腫を病態とするメニエール病の治療の一つとして減塩食が勧められることを、動物モデルでも確認し、これまで臨床研究で想像されていた、内リンパ水腫の調節機構の一つを解明することができた。今後、さらに研究を進めることで、内リンパ水腫を病態とするメニエール病などの疾患の経験的治療の根拠を補強し、新たな治療法開発に結び付く可能性がある。
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