研究課題/領域番号 |
17K11336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
細川 浩 琉球大学, 医学部, 非常勤講師 (80181501)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 耳鳴り / 光学的計測 / 聴覚皮質 / FM 音 / 聴覚領 / 光学測定 / FM音 / 周波数バンド / サリチル酸 / モルモット / 繰り返し音 / 時空間的周波数特性 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
急性耳鳴が発生した状態で、聴覚野の音情報処理がどのように変化するかを電位感受性色素による光学的計測法を用いて解析した。聴覚野の音のタイミング処理を調べるため繰返し音、周波数処理を調べるためFM音を付加しサリチル酸の影響を調べた。サリチル酸過剰付加で急性耳鳴りを生じた状態では左右の特性が同じになり、左右差が消失した。次にサリチル酸付加後の過渡期におけるFM音刺激による聴覚皮質応答を周波数バンド解析で調べた。サリチル酸過剰投与により30分後に下行FM音刺激に対する周波数バンド応答が同期し、全周波数バンド応答で振幅が減少した後、中間周波数バンド応答が復活した。下行FM音ではoff応答のみ残った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耳鳴りは自覚的な生理現象で、多くの原因があり、その発生機序はよくわかっていない。サリチル酸過剰付加して作成した耳鳴り動物を研究することにより、末梢でのメカニズムが解明されてきた。今回は、電位感受性色素により聴覚領の電位変化を直接観察した。音の周波数分析や時間処理において、聴覚野の過剰補正による耳鳴りが、左右の聴覚特性の同一化や音周波数の弁別の低下をもたらしたことは、耳鳴りの発生により脳状態が変化したことを示唆する。この研究は、耳鳴りの緩和や治療に貢献すると考えられる。
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