研究課題/領域番号 |
17K11342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 真人 自治医科大学, 医学部, 教授 (50283106)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 滲出性中耳炎 / 急性中耳炎 / 光干渉断層撮影 / 鑑別診断 / 小児滲出性中耳炎 / 外科治療 / 診断 / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
小児滲出性中耳炎の難治・遷延例の鑑別診断法を確立し、外科治療の適応基準を明らかにするとともに、難治例に対するより低侵襲で後遺症の少ない治療法を検証することを目的に研究を行なった。 小児滲出性中耳炎症例について、鼓膜の光干渉断層撮影(OCT)を含む各種検査の有用性を検討した。OCTを用いて検討を行った。OCTでは鼓膜の肥厚の程度や中耳腔裏面のバイ オフィルム形成などについての情報が得られることから、急性中耳炎と慢性滲出性中耳炎の鑑別だけではなく、滲出性中耳炎の難治・遷延例の鑑別診断、さらには先天性真珠腫生中耳炎、コレステリン中耳炎などとの鑑別が可能となることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児難聴の最大の原因である、滲出性中耳炎の治療適正化を考える上で、実際の臨床において求められているのは、鼓膜チューブ留置術などの外科治療が真に必要な症例を、発症後の比較的早期に鑑別することである。ところが、発症後3カ月ー半年以内にそのような難治・遷延例を推定する試みはなされてこなかった。これまでは、各種治療を行なっても最終的に予後不良な症例を選別して手術症例を選択してきたが、難治例を早期に鑑別可能となれば、積極的な外科治療によって生育期の難聴を改善すべき症例を鑑別することが可能となる。
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