研究課題/領域番号 |
17K11349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 藍野大学 (2018-2022) 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) (2017) |
研究代表者 |
田浦 晶子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (70515345)
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研究分担者 |
北尻 真一郎 信州大学, 医学部, 特任准教授 (00532970)
西村 幸司 滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 嘱託研究員 (20405765)
扇田 秀章 滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 専門研究員 (20761274)
大西 弘恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
伊藤 壽一 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90176339)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前庭障害 / 細胞移植 / iPS / iPS細胞 / 移植治療 / hNSC / 移植 / hNSC / 前庭動眼反射 / 前庭再生 |
研究成果の概要 |
平衡障害に対する根本的な新規治療方法の開発のために、至適細胞を部位特異的に内耳前庭及び前庭神経周囲に移植し、細胞移植医療の有用性について検討した。前庭神経障害および前庭有毛細胞モデルマウスを作成し、神経再生にはヒト神経幹細胞(hNSC)を、有毛細胞再生にはマウスES細胞から誘導した細胞塊を使用した。その結果、VOR検査では、各種薬剤投与により両側ゲインの低下を認め、前庭機能障害モデルを作成できた。また行動観察による前庭機能評価では、hNSC細胞移植1ヶ月目では前庭機能の改善を認め、iPS由来細胞を移植することで、前庭機能の改善が一部で認め、細胞移植治療が有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会を迎え、高齢者の健康寿命延伸のために、平衡感覚保持は非常に重要であるものの、前庭再生医療についての研究は殆ど見られない。本研究の特色はiPS細胞から有毛細胞及び前庭神経節細胞を誘導し、それぞれ至適細胞を部位特異的に内耳前庭及び前庭神経に移植することで新規前庭再生治療方法を開発することに着目した点で、将来的に内耳障害への臨床応用も期待出来るトランスレーショナルリサーチとしても非常に有意義な研究と思われる。この研究は、今後の高齢者健康寿命の延伸につながり、社会への恩恵は非常に高いと考えられる。
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