研究課題/領域番号 |
17K11357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小林 正佳 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (80343218)
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研究分担者 |
西田 幸平 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (10456733)
玉利 健悟 三重大学, 教養教育院, 特任講師(教育担当) (90585176)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 嗅覚 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
嗅覚機能を喪失した嗅神経性嗅覚障害の機能回復は困難な例が多い。本研究は、嗅粘膜の移植と炎症制御による嗅神経再生促進を組み合わることで、重症の神経性嗅覚障害の予後を向上させる新しい治療法開発のための基礎を確立する目的で施行した。嗅神経が可視化できる遺伝子組み換えマウスを用いて、嗅神経切断モデルと嗅粘膜脱落モデルを作製し、嗅粘膜が脱落した部分に嗅粘膜の移植と消炎治療を施行した。その結果、一部のみ生着細胞が確認できた。行動学的評価を用いた嗅覚検査を施行したが、これで嗅覚機能が回復した例は認められなかった。移植嗅細胞が嗅覚機能までもを発揮するにはさらなる方法の開発が必要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が成功すれば、現在臨床鼻科学領域で技術革新が目覚ましく進歩している鼻内内視鏡下前頭蓋底手術を応用し、ヒトにおいて経鼻腔的に頭蓋底骨(嗅裂天蓋)と硬膜を切除して、嗅球底部を露出させ、そこに嗅粘膜を移植することで、本研究の臨床的実用化を進めることが十分に可能であり、その臨床試験を経て、本研究成果に基づく新たな治療法の確立が可能であると考える。今後そのための研究方法の改良が望まれる。
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