研究課題/領域番号 |
17K11361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
川野 利明 大分大学, 医学部, 助教 (30633424)
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研究分担者 |
平野 隆 大分大学, 医学部, 講師 (20305056)
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / 鼻腔投与ワクチン / アジュバント / 免疫誘導 / ワクチン / 複数アジュバント / 鼻腔投与 / Th1, Th2 / インフルエンザ / ウイルス |
研究成果の概要 |
複数アジュバントによる鼻腔投与インフルエンザウイルスワクチンの有効性と副反応の検討を行った。複数アジュバントワクチンは、感染後にリンパ節のB細胞とNK細胞および肺のB細胞を誘導するのに有効であった。脾臓では成熟T細胞およびB細胞の誘導の増強を認めた。鼻腔組織の検討では複数アジュバントワクチン群では、鼻粘膜損傷が抑制されていた。複数アジュバントはさまざまな臓器の抗体産生や免疫細胞に効果的に作用することがわかり、鼻腔粘膜に対する局所障害という副作用を抑制した。複数アジュバントはワクチンの有効性の向上と副反応の軽減を認めることが分かった。今後はヒトに対するワクチンとして臨床応用を目指す必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在本邦で用いられているシーズン型インフルエンザウイルスワクチンにはアジュバントは付加されておらず、投与経路は皮下注射型のみである。本検討は新たなワクチン投与形態として鼻腔投与を選択し、さらに有効性向上と副反応の軽減を目指し、新たな複数アジュバントの付加型ワクチンを作成した。複数アジュバント群においては単独群よりも免疫誘導能力は増強され、局所における副反応は軽減されることが示された。注射を行わないことは特に小児においては痛痛の軽減が図られる。有効で新たなワクチン作成の可能性を示唆した研究であり、社会的意義のある検討であったと考えられる。
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