研究課題/領域番号 |
17K11367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
和田 弘太 東邦大学, 医学部, 教授 (20307482)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / 上皮細胞 / 線維芽細胞 / TSLP / Th2サイトカイン / ペリオスチン / 難治性 / IL-33 / 喘息 / ウィルス感染 / ウィルス / 難治性副鼻腔炎 / 慢性副鼻腔炎 / 気道上皮細胞 / IL-33 |
研究成果の概要 |
副鼻腔由来上皮細胞と鼻ポリープから得られた線維芽細胞を用いて検討を行った。TLR3のリガンドであるPoly I;Cを用いて刺激を行った。上皮細胞をTh2サイトカイン刺激を行うとTSLPは検出されなかった。しかし、上皮細胞においてPoly I;C 刺激を行うとTSLPの検出が可能であった。Poly I;Cだけ加えるよりも、Th2サイトカインとPoly I;Cを加えるとTSLP産生量が増加し、特にECRS重症例でその傾向が顕著であった。また、局所リンパ球についても検討した。ポリープを伴う副鼻腔炎の中で、ECRSと非ECRSで比較した結果、ECRSでは優位にCD4+T細胞/B細胞比が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治である好酸球性副鼻腔炎は今までは手術とステロイドのみが効果的な治療であった。昨今は分子標的薬(抗IL-4,IL-13背レプター抗体療法)が保険適応となった。今回の治療で、TSLPもターゲットサイトカインとなりうることが示された。しかし、TSLPのみをブロックするのではなく、Th2サイトカインも同時にブロックするカクテル療法のような治療の開発が重要である可能性が示唆された。また、ペリオスチンも同様にターゲットとなりうると予想される。今後、これらの基礎研究が臨床の現場へ貢献できると信じている。
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