研究課題/領域番号 |
17K11409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
齋藤 康一郎 杏林大学, 医学部, 教授 (40296679)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 喉頭 / 乳頭腫 / 診断 / 治療 / 日帰り手術 / 希少疾患 / 喉頭疾患 / 音声障害 / 手術 / レーザー / QOL / 喉頭科学 |
研究成果の概要 |
研究期間に、咽喉頭乳頭腫43名の患者に合計87手術を施行した。本研究では、患者にとって低侵襲かつ日帰りで施術可能なグリーンレーザーを用いた手術(Green Laser Photocoagulation, GFP)に注目して解析を行った。 その結果、GRPにより疾患の重症度が有意に軽快していることに加え、GRPを複数回繰り返した全症例で、重症度が段階的に軽快していることがわかった。また、声帯に病変を認めた症例では、GRPにより、音声を他覚的に悪化させることなく、自覚的な音声評価を有意に改善させることも突き止めた。これらの成果は、国内外の学会(うち招待講演13回)や、論文、著書にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咽喉頭乳頭腫は、再発・多発を繰り返して複数回の手術を要し、さらに音声障害を引き起こすことで患者QOLを障害する。本研究は、この疾患に対する治療のなかでも、とくに日帰りレーザー手術に着目してその治療効果を検証した。個々の患者・家族にとって心身の負担が大きい一方で、全体の患者数が決して多くはない希少疾患の宿命として、研究が推進されにくい本疾患に関して、1つの施設で治療を行った、まとまった数の患者で検証を行った本研究の学術的価値は高い。また、今回検討した日帰りレーザー手術は、低侵襲で時間的・経済的にも負担の軽い治療によって患者の社会活動性維持に貢献できると考えられ、社会的意義も充分と考えている。
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