研究課題/領域番号 |
17K11412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小川 徹也 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40334940)
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研究分担者 |
吉川 和宏 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 特務教授 (60109759)
鈴木 進 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70518422)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫治療学 / 頭頸部外科学 / 腫瘍免疫学 / 頭頸部癌 / 抗がん薬治療 / 免疫治療 / eTreg / 細胞性免疫 / 癌 / プロテオーム |
研究成果の概要 |
頭頸部癌における抗がん薬療法と免疫療法の関連性について検討した。全身薬物投与では白血球の低下が認められるが、CTLが有意に低下することが示唆された。更に制御性T細胞も低下するが、休薬期間で制御性T細胞の方が、より増加する傾向を見いだした。さらに頭頸部希少癌である粘表皮癌症例から、原発、再発腫瘍から細胞株を樹立した。それらを用いることで、細胞形態、核型、抗がん薬感受性、免疫関連研究を行った。その結果、粘表皮癌では原発再発とも、有用な染色体変異を確認出来た。更にその核型解析から、新たなる遺伝子変異の可能性を見いだした。抗がん薬感受性は低いが、免疫チェックポイント阻害剤の可能性を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少癌である頭頸部原発粘表皮癌症例に対し、新たなる免疫治療、そして免疫化学療法の可能性を見いだした。従来の抗がん薬療法では効果が低い可能性を基礎的研究からも証明した。一方、ある条件下では抗がん薬療法ではなく、免疫チェックポイント阻害剤の有用性がある事を示唆した。今後の頭頸部粘表皮癌に対する、新たなる免疫治療の可能性を示したことは有用である。また抗がん薬療法と免疫チェックポイント阻害剤の併用は、制御性T細胞と細胞傷害性T細胞との関係性を考慮して行う必要性を示唆した。
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