研究課題/領域番号 |
17K11416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
目時 友美 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00400169)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 緑内障 / 線維柱帯切除術 / トレハロース / 濾過胞 / 眼圧 / 線維柱帯切除手術 / 線維芽細胞 / 緑内障濾過手術 / 薬理学 / 眼科学 / 緑内障手術 |
研究成果の概要 |
線維柱帯切除術は緑内障に対する代表的な濾過手術であり、濾過胞形成により眼圧下降を可能とする。術後に濾過胞が長期間形成されることが手術の成否を左右する。本研究では手術後にトレハロースを点眼することにより術後の線維化や瘢痕形成を抑制して、手術成績を改善させうるか否かを検証することを目的として、当該手術患者12例を対象として6例にトレハロース、6例に偽薬を30日間点眼させ、術後6か月間の濾過胞形成能と眼圧下降度を無作為前向き比較対照試験として実施した。その結果、トレハロース点眼群は術後の濾過胞形成能および眼圧下降度の両者に関して、対照群と比較して有意な差異は見いだすことはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トレハロースは眼結合組織において線維芽細胞と血管内皮細胞の増殖を抑制する。この性質を利用して、線維柱帯切除術術後濾過胞の瘢痕化が抑制できるのではないかとの発想の元に研究を行った。しかし、現在の定型的な術式であるマイトマイシンC併用線維柱帯切除術はそれ自体で術後濾過胞の瘢痕形成を抑制する効果を有しており、その状態にトレハロース点眼が相加的に作用する程の明らかな効果をきたす程ではないことが明らかとなった。また、マイトマイシンCの術後併発症である結膜の菲薄化を回避するためにはさらなる方策を検討する必要があることが明らかになった。
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