研究課題/領域番号 |
17K11421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 秋田大学 (2019) 名古屋大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
岩瀬 剛 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80642339)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 眼血流 / 網脈絡膜 / 糖尿病網膜症 / 網膜剥離 / 緑内障 / 眼循環 / 自己調節機能 / 網膜疾患 / 眼血流動態 |
研究成果の概要 |
眼圧上昇時の眼血流動態について,視神経乳頭部では強い自己調節機能が存在すること,脈絡膜血流動態には弱いが自己調節が存在し脈絡膜血管成分と血流変化との間には有意な関連があることを見いだし報告した. 糖尿病網膜症に対する網膜光凝固後,網膜および脈絡膜血流は経時的に低下すること,パターンスキャンレーザーでは通常光凝固に比べて網膜血流の低下が少ないことを突き止めた. 眼血流における性差の違いの原因として,ヘモグロビン量が少ない人では血流が速くなるメカニズムが存在することを突き止め,女性では男性よりもヘモグロビン量が少ないので,結果として女性では血流が速いことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における失明原因の上位である緑内障や糖尿病網膜症について,眼血流の観点から研究を進めた. 緑内障では視野欠損が生じるという機能的変化よりも神経線維層の脱落という構造的変化が先んじて生じること,および機能的変化が収束してもその後に血流変化が生じることを突き止めた.このことから,緑内障の早期発見には構造的変化,後期の経過を診る上では血流変化に注意することが重要であることを解明した. また糖尿病網膜症に対する加療としての網膜光凝固では,パターンスキャンレーザーで行なった方が有意に通常の光凝固よりも経時的な血流低下が少ないことを見出した.
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