研究課題/領域番号 |
17K11423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 智昭 京都大学, 医学研究科, 講師 (50549095)
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研究分担者 |
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (10511850)
鈴間 潔 香川大学, 医学部, 教授 (80335265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 糖尿病黄斑浮腫 / 光干渉断層計アンギオグラフィー / 抗VEGF療法 / 自己抗体 / 視細胞障害 / 抗fumarase抗体 / 抗hexokinase 1抗体 / 眼底自発蛍光 / 眼底イメージング / 神経変性 / OCT angiography / トランスレーショナルリサーチ / 免疫学 |
研究成果の概要 |
我々は最新の眼底イメージングを用いた解析により、糖尿病網膜症における血流障害とそれに相当する神経網膜障害の特徴を新たに見出し、報告した。また、糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する抗VEGF療法の視力予後や治療回数と関連が強い因子を統計的に解析し、眼底イメージング所見の臨床的意義を明らかにした。 これらのイメージング所見の分子機構の一つとして、自己免疫に着目して研究を推進し、新規自己抗体を発見した。特に、抗fumarase抗体は視細胞障害を惹起するメカニズムであることも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、糖尿病網膜症における血管と神経の障害が相互に影響しながら進行するメカニズムの一端を明らかにした。これらの所見は非侵襲的に評価できるが、糖尿病黄斑浮腫(DME)治療による視力改善や治療回数などの予測に有用な因子も見出した。つまり、これらの所見はDME患者の診療の質を向上し、治療最適化に大きく貢献した。また、イメージング所見が示唆していたunmet medical needsである視細胞障害がある。本研究ではそのメカニズムとして新規自己抗体による視細胞脱落を見出し、新規治療標的を明らかにした。
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