研究課題/領域番号 |
17K11424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
原 克典 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00609323)
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研究分担者 |
大平 明弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 客員教授 (00169054)
臼田 春樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30707667)
和田 孝一郎 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90263467)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 口腔内細菌 / 眼底出血 / 糖尿病網膜症 / 歯周病菌 / 虫歯菌 |
研究成果の概要 |
口腔内細菌と眼底出血性病変の関連性について検討を行った。口腔内細菌は,ミュータンス菌およびそのcnm遺伝子,歯周病菌およびそのfimⅡ型線毛を有するものについて唾液サンプルからPCR法でその有無を判定した。cnm遺伝子やfimⅡ型線毛は,全身疾患の発症に関連があるとされる。眼底出血の原因疾患は,糖尿病網膜症,網膜静脈閉塞症,加齢黄斑変性症などで,特に糖尿病網膜症患者においてcnm陽性,fimⅡ陽性比率が高かった。コントロール群も交えた3つの網膜症病期毎のサンプルを集め検討したが,cnm遺伝子陽性ミュータンス菌及びfimⅡ線毛陽性歯周病菌の糖尿病網膜症進展への関与は検出されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミュータンス菌のcnm遺伝子と脳内出血, 糖尿病と歯周病菌の関連性など口腔内細菌と全身疾患の関連性について様々な分野で報告されている。我々は,今回口腔内細菌と眼底出血をきたす疾患の関連性について調査を行った。様々な眼底出血の中でも,特に糖尿病網膜症患者での関連性を疑い, 更なる検討を加えたが, 糖尿病網膜症の病期進行と特定の口腔内細菌存在とに, 明確な因果関係を認めなかった。今まで, 口腔内細菌と眼科疾患の関連性を調査した研究の報告は無いため, 今後別の口腔内細菌, 眼科疾患の関連性が明らかとなる端緒になればよいと考える。
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