研究課題/領域番号 |
17K11440
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
日下 俊次 近畿大学, 医学部, 教授 (60260387)
|
研究分担者 |
國吉 一樹 近畿大学, 医学部, 講師 (30234470)
杉岡 孝二 近畿大学, 大学病院, 准教授 (50399119)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 未熟児網膜症 / 血管内皮増殖因子 / 抗VEGF治療 / VEGF / 網膜光凝固 / 低出生体重児 / ranibizumab / bevacizumab / サイトカイン / 再燃 / 新生血管 / 硝子体 |
研究成果の概要 |
重症未熟児網膜症に対しranibizumab投与を行った22例43眼では20.9%で再燃がみられた。bevacizumab投与を行った21例37眼では13.5%の再燃率で、前者でやや再燃率がやや高い傾向がみられた(P=0.556)。多重ロジスティック解析で修正35週以下での抗VEGF治療 (OR, 7.524; 95% CI, 1.494–37.89; p = 0.014) と病型として aggressive posterior ROPであったこと (OR, 5.532; 95% CI, 1.049–29.17; p = 0.044)の2つが有意な要因であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未熟児網膜症は小児失明原因の第一位を占める重要な疾患である。治療法として従来から網膜光凝固が行われてきたが、治療後の近視化、視野狭窄などの欠点があった。これに対し、近年、これらの欠点がない薬物療法(抗VEGF治療)が薬剤の適応外使用として登場した。また、2019年11月に抗VEGF治療薬であるranibizumabが未熟児網膜症の治療薬として承認された。本研究は承認前の段階からranibizumab, それ以前に使用されていたbevacizumabの治療成績や再燃因子を多数例で詳細に検討したもので今後の抗VEGF治療の普及に際して参考となる価値の高い成果であると考えられる。
|