研究課題/領域番号 |
17K11442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村田 美幸 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (50423752)
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研究分担者 |
野田 航介 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (90296666)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 眼細胞生物学 / 糖尿病網膜症 / アクロレイン / 酸化ストレス / VAP-1 |
研究成果の概要 |
Vascular adhesion protein (VAP)-1は血管内皮細胞に発現するタンパクであり、白血球接着分子として炎症に関与する一方、アミン酸化酵素としての活性も有する。アクロレインは高反応性の不飽和アルデヒドであり、外因性の毒性物質として煙草などに含まれる他、ポリアミンと呼ばれる生体内分子の酸化などにより内因性にも産生されることが近年報告されている。我々は糖尿病網膜症患者の硝子体においてアクロレイン結合蛋白とVAP-1が共に増加し、正の相関を示すことを見出した。本研究により、VAP-1がポリアミンの一種であるスペルミンを酸化してアクロレインを生成することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病網膜症の病態形成には、炎症と酸化ストレスの亢進が重要な役割を果たす。本研究では、白血球接着分子として炎症を促進する分子であるVAP-1が、糖尿病網膜症患者の硝子体中で増加するスペルミンを基質として不飽和アルデヒドであるアクロレインを生成し、酸化ストレスの亢進にも関与することを明らかにした。本研究により糖尿病網膜症の病態形成の新たなメカニズムが明らかになり、新規治療法の開発につながる重要な知見を得ることができた。
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