研究課題/領域番号 |
17K11446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
臼井 智彦 東京大学, 医学部附属病院, 届出診療員 (80282557)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 角膜ジストロフィ / 遺伝子編集 / 角膜ジストロフィー / 角膜 / 遺伝子 / 角膜混濁 |
研究成果の概要 |
TGFBI R124H変異を持つTGFBI角膜ジストロフィ患者の角膜実質細胞に対しCRISPRによる遺伝子編集効果を検討したところ、RFLP,シークエンス共に遺伝子変異の編集による正常配列化を認めた。またオフターゲットも認めなかった。TGFBI R124C変異を持つマウス(R124Cマウス)は高率に角膜混濁を生じたが、アミロイドの沈着は見られなかった。電子顕微鏡所見では、混濁部位に一致して無構造な沈着物を認めた。混濁部位ではTGFBI蛋白の蓄積が亢進していた。ホモR124Cマウスではワイルドタイプのマウスと比較して角膜上皮擦過による創傷治癒が遅延することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題における検討で、CRISPR-Cas9システムは、TGFBI遺伝子の点変異をin vitroにおいて正常に編集可能なことを示した。現在外科的治療では再発が必発であり、薬物治療法が全く存在しないTGFBI角膜ジストロフィの根治療法開発の基盤となる。 また高高率に角膜混濁が生じる本疾患のモデル動物は存在しなかったが、我々が作製したマウスは高率に角膜混濁を生じ、今後、遺伝子治療含め、本疾患に対する治療効果の検討をin vivoで行う意味で大変有用なモデル動物である。また現在までよく分かっていないTGFBI角膜ジストロフィにおける角膜混濁のメカニズム解明にも有用であると考えられる。
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