研究課題/領域番号 |
17K11467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
島崎 潤 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40170930)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 神経堤由来細胞 / 細胞治療 / 羊膜 / 角膜上皮 / 羊膜由来間葉系細胞 |
研究成果の概要 |
羊膜由来間葉系細胞(AMF)は、in vitro創傷治癒モデルにおいて角膜上皮創傷治癒を促進することを報告した。本研究では、in vivo眼表面疾患モデルにおけるAMFの効果について検討した。AMFはMSCsマーカーのうち、CD29, CD44, CD73, CD90を強発現し、炎症性物質分解酵素や神経堤由来関連因子、線維芽細胞マーカーも発現していた。ウサギ角膜創傷治癒モデルにおいてAMF培養上清(AMF-sup)点眼により、ウサギ角膜上皮の創傷治癒を促進した。以上のことから、AMFはMSCsとは異なるフェノタイプを示した細胞群であり、その培養上清は上皮の創傷治癒を促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の施設では既に羊膜バンクにより羊膜の採取から保存提供まで行っており、これまでに培ってきた知識と技術を利用して、羊膜から比較的容易に間葉系幹細胞の分離も行うことが可能である。羊膜中に存在する間葉系幹細胞は眼表面上皮に対し、その培養上清が創傷治癒効果があることがわかってきた。これらのことは、眼表面疾患に対して羊膜を用いたより効果的な治療が行える可能性があると同時に、難治性眼表面疾患に対する新しい細胞治療法としても期待される。
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