研究課題/領域番号 |
17K11496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
小嶌 祥太 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10388259)
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研究分担者 |
杉山 哲也 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20298764)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 緑内障 / 濾過手術 / 眼圧 / 瘢痕 / レゴラフェニブ / マルチキナーゼ阻害薬 / 濾過胞 / 線維化 |
研究成果の概要 |
この研究の目的はレゴラフェニブの緑内障手術モデル眼における眼圧・濾過胞変化におよぼす影響を調べることである。ビーグル犬を用いて緑内障濾過手術モデル眼を24眼作成し、実験1では術後レゴラフェニブまたは基剤を1日2回4週間点眼し、実験2では術後12週間レゴラフェニブ点眼した群と通常の緑内障手術時に行うマイトマイシンC(MMC)術中使用群とを作成しそれぞれ比較検討した。実験1ではレゴラフェニブ群が優位に眼圧下降と濾過胞が維持され、実験2ではレゴラフェニブ群ではMMC群と眼圧下降および濾過胞形成は同等で濾過胞壁がより厚く血管・コラーゲン密度の高い濾過胞が形成され、MMCの代替となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障の治療は眼圧下降が最も効果的であり、代表的な眼圧下降手術である線維柱帯切除術は眼圧下降維持のために結膜濾過胞を形成する必要があり、術後結膜瘢痕癒着抑制を目的として手術時にマイトマイシンC(MMC)などの線維芽細胞増殖抑制薬を用いている。しかし濾過胞感染など重篤な術後副作用が問題となっており、これに代わる薬剤が必要とされている。今回、イヌ緑内障手術モデル眼においてレゴラフェニブ点眼によってMMCと同等の眼圧下降・濾過胞維持効果が示され、より壁が厚く、血管やコラーゲンに富む濾過胞が形成される事が示された。すなわちMMC使用と同等の効果とより安全な結果が得られる可能性が示唆された。
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