研究課題/領域番号 |
17K11499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
野呂 隆彦 公益財団法人東京都医学総合研究所, 運動・感覚システム研究分野, 研究員 (00349606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 正常眼圧緑内障 / コモンマーモセット / 網膜神経節細胞 / 神経保護 / 視覚高次中枢 / 非ヒト霊長類 / マーモセット / 神経栄養因子 / 外側膝状体 / 第一次視覚野 / 篩状板 / 酸化ストレス / 脳脊髄液 / 自然発症 |
研究成果の概要 |
緑内障は我が国で最大の失明原因であり、様々な研究が行われているが、マウスなどの小動物では眼球や視神経の構造がヒトとは大きく異なる。一方、マカクザルなどの大動物では緑内障が発症せず、適切なモデル動物が見つかっていなかった。そこで小型のサルであるマーモセットに注目して老齢個体の眼底写真、眼圧、光干渉断層計、網膜電図などを測定したところ、約10%に正常眼圧緑内障が発症していることを発見した。緑内障マーモセットでは篩状板の菲薄化、脳の視覚中枢の萎縮、脳脊髄圧の低下、脳脊髄液中の神経栄養因子の濃度低下が確認されるなど、緑内障患者との共通点が多数見つかり、有用な疾患モデルになると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の到来とともに、緑内障患者数はさらに増加することが予想されている。そこで適切な緑内障疾患モデルを活用した薬剤や治療法の研究が、今後ますます求められる状況である。今回の発見はこうした治療法の発見等に大きく寄与することが期待される。
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