研究課題/領域番号 |
17K11507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小川 恵子 金沢大学, 附属病院, 特任准教授 (30514575)
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研究分担者 |
上原 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (00448060)
酒井 清祥 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (20735112)
大須賀 慶悟 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90332741)
池原 久朝 日本大学, 医学部, 助教 (10589815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リンパ管奇形 / 漢方薬 / リンパ管内皮細胞 / 越婢加朮湯 / 細胞増殖抑制 / 外科 / 小児腫瘍学 |
研究成果の概要 |
越婢加朮湯の抗炎症作用や細胞増殖抑制作用を明らかにするために、既に実験細胞として確立している成人の頭頸部がん細胞でのmTOR、Akt、ERKなどのリン酸化と発現/分布の解析と、越婢加朮湯投与による細胞増殖阻害、アポトーシスの促進について明らかにした。 また、内視鏡下に取得したリンパ管奇形のリンパ管上皮細胞に計画を修正した。しかし、COVID-19パンデミックのため、内視鏡件数が減少したため、期間内にLECs取得ができなかっため、正常リンパ管上皮細胞を購入し、培養して増殖させ、培養による形態の観察を行った。さらに、越婢加朮湯投与によるMTTアッセイを行い、増殖が抑制されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
越婢加朮湯が腫瘍細胞の増殖を抑制し、それがmTOR阻害効果によるものであることが初めて示唆され、論文にて発表した。近年LMに対するmTOR阻害剤の効果が報告されており、本研究の成果は、LMに対する漢方薬による制御メカニズムを解明する一助となったと考えられる。また、リLM症例からのリンパ管内皮細胞取得が困難であり、さらに細胞培養も腫瘍細胞ラインに比べて困難であったことから、他の細胞ラインや動物モデルを検討する必要性があることも分かった。この知見をもとに研究を継続することによって、漢方薬のLMに対する効果の機序とmTOR阻害剤との機序の相違を明らかにし、より安全に漢方薬を使用できると予測される。
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