研究課題/領域番号 |
17K11511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武本 淳吉 九州大学, 医学研究院, 助教 (60621711)
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研究分担者 |
孝橋 賢一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10529879)
田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
木下 義晶 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80345529)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 神経芽腫 / 酸化ストレス / MTH1 / 8-OHdG / 免疫組織化学染色 / OGG1 / MUTYH / 小児腫瘍学 |
研究成果の概要 |
神経芽腫67例でMTH1および酸化ストレスによる遺伝子変異の原因とされている8-OHdGの免疫組織化学的染色を行い発現解析した。MTH1高発現症例は低発現群に比較し、有意に8-OHdG高発現症例が多い傾向にあり、神経芽腫において酸化ストレスによる遺伝子変異が生じていることが示唆され、修復機構としてMTH1が発現している可能性が考えられた。 しかしながら、他の遺伝子修復酵素であるOGG1、MUTYHにおける免疫組織化学的染色による解析では、MTH1、8-OHdGとの有意な関連は認められず、「MTH1抑制による細胞死の誘導」という仮説の立証はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「MTH1抑制による細胞死の誘導」という仮説の立証はできず、本研究の目的である、小児固形悪性腫瘍におけるMTH1を標的とした治療薬への応用に繋げるには至らなかった。 しかしながら、本研究により神経芽腫において酸化ストレスによる遺伝子変異が生じている可能性が示され、修復機構としてMTH1が発現している可能性が考えられた。この結果が神経芽腫の発生や自然退縮メカニズムの解明という点において可能性を秘めているものであり、本研究成果は意義あるものと思われる。
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