研究課題/領域番号 |
17K11537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岡野 純子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50447968)
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研究分担者 |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00225434)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨髄細胞 / 皮膚傷害 / 放射線照射 / 骨髄由来細胞 / ケラチノサイト / 放射線障害 / 皮膚難治性潰瘍 / 放射線傷害 / 表皮 / 傷害表皮 / 難治性潰瘍 / 皮膚 |
研究成果の概要 |
皮膚の最大重要機能であるバリア機能破綻をきたすほどの傷害は、たとえば放射線照射 が挙げられる。放射線傷害は、早期性と晩発性に分けられるが双方とも難治性であるが、病態メカニズムは解明されていない。我々は、致死性の線量を受けたマウスが骨髄移植後、皮膚バリア機能が回復することに注目して解析を行ったところ、放射線照射 後、傷害された皮膚に骨髄細胞が遊走する現象を見出した。この骨髄細胞は、ランゲルハンス細胞と類似していたが、その遺伝子profileは全く異なり、新規の細胞であると考えられた。この細胞からCCL17が分泌され、傷害された表皮細胞に結合して機能回復するために不可欠であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、局所(皮膚)で修復できないほどの傷害を受けた場合は、一時的に骨髄細胞が遊走し、表皮細胞の修復に不可欠な働きをすることがわかった。そのcriticalな因子はCCL17であるので、例えば皮膚傷害を起こした場合にCCL17を投与するという新規治療が考えられる。また、本研究では皮膚傷害を起こすために放射線照射 を用いたが、この成果は皮膚傷害は血管障害や糖尿病から発症する皮膚難治性潰瘍等にも応用でき、将来非常に有用であると考える。
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