研究課題/領域番号 |
17K11541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
金輪 真佐美 (福永真佐美) 広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助教 (00284208)
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研究分担者 |
藤本 勝巳 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40294566)
平田 伊佐雄 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40346507)
河本 健 広島大学, 学術・社会連携室, 特任教授 (50224861)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 分化予知マーカー / 骨分化 / 軟骨分化 / 脂肪分化 / 遺伝子発現 / 線維芽細胞 / 移植・再生医療 / ITGA5 |
研究成果の概要 |
骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)の分化予知マーカーを同定した。分化誘導前のMSCに発現している遺伝子レベルと、分化誘導後の分化レベル(骨、軟骨、脂肪)との間の相関関係を分析した。次にMSCの分化の方向性や分化能の違いを検討するために相関係数が有意であった遺伝子について、細胞種間の遺伝子レベルの平均値の差を分析した。骨分化予知マーカーとして15個、脂肪分化マーカー遺伝子として11個、軟骨分化マーカーとして8個の遺伝子を選択した。これらの遺伝子は3方向、2方向に共通するものとユニークマーカーに分類することができた。これらの遺伝子によってMSCの分化能を分化誘導前に把握できるのではないかと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究対象に用いたMSCは、癌化のリスクがiPS細胞より低いこと、ES細胞と比較して倫理面で利用しやすいこと、培養が容易であるなど多数の利点を有している。さらにMSCは骨、軟骨、脂肪などへの分化能を有しており、再生医療に既に応用されている。しかしMSCの分化能は株によって分化の方向性あり、分化レベルも一定ではない。そこで臨床応用を成功させるためには、MSCの分化能を予測することが必要である。しかし、分化能を予測する方法については不明な点が多く確立されていない。本研究で得られた結果は、MSCの分化能を事前に把握するための一手段として再生医療に寄与すると考えられる。
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